四谷のお岩稲荷田宮神社
新宿区左門町17、丸の内線四谷三丁目駅付近
  • 日本の幽霊の代表といえば?
  • 東海道四谷怪談のお岩さん。
  • 江戸時代に起きた事件として描かれたお話だよ。
  • ほんとにあった事件?
  • 少なくとも、お岩さんのモデルになった…、
  • 田宮岩さんの実家があったのは、
  • ここだよ。
  • え?実在したんや。
  • ってか神社?
  • お岩稲荷田宮神社。
  • 東海道四谷怪談って、どんな話だっけ?
  • 登場人物が多いよ。
  • まず、元塩冶(えんや)藩士の四谷左門(さもん)というオジサン。
  • 塩冶藩士(えんやはんし)ってとこ重要?
  • そこは覚えてなくてもいいよ。
  • 左門には2人の娘がいて…、
  • 姉はお岩(いわ)、妹はお袖(そで)
  • お岩さんって妹おったんや。
  • そう、2人とも結婚していて…、
  • 姉のお岩の夫は伊右衛門(いえもん)
  • 浮気症だし、乱暴だし、ひどい男でさ。
  • 左門は、お岩(いわ)を実家に連れ戻したんだ。
  • 実家ってここ?
  • ここは田宮家の屋敷の敷地内にあった、
  • 小さな屋敷社だったらしいんだ。
  • 妹は?
  • 妹のお袖(そで)は、佐藤与茂七(よもしち)と結婚。
  • 与茂七(よもしち)は、優しい人だったんだけど貧乏でさ…、
  • お袖(そで)は遊女のような仕事で家計を支えてたんだ。
  • 遊女(ゆうじょ)って娼婦?
  • うん。
  • でもお袖の事情を知っていた雇い主は、
  • そういったサービスはナシで、働かせてくれていたらしい。
  • キャバクラ嬢みたいなもんか。
  • そのお袖には、しつこい客が付きまとっていてさ。
  • 薬売りの直助(なおすけ)って名前なんだけど。
  • もう、お岩の結婚相手の名前忘れちゃった…。
  • 伊右衛門(いえもん)だよ。
  • 伊右衛門は、お岩を実家から取り戻しに来たんだ。
  • そしたら、お岩のお父さん左門(さもん)が阻止して、
  • 伊右衛門が政治基金を横領した話を、持ち出したんだ。
  • なんか複雑だぞ?
  • その話をバラされたくない伊右衛門は左門を殺した。
  • 一人目の殺人や。
  • 一方、お袖の事が好きな薬売りの直助は…、
  • 付きまとってたストーカー男か。
  • お袖の夫、与茂七(よもしち)が、
  • 飲み屋から出てくるところを目撃。
  • そして、与茂七を殺したんだ。
  • 2人目の殺人事件や。
  • 殺したのは与茂七の服を着た別人だったんだけど、
  • ストーカー男は気付かない。
  • その別人は災難やな。
  • その2つの殺人現場が近くで、偶然鉢合わせたんだ。
  • そこで、2人の殺人者は口裏を合わせて手を組む事にした。
  • それで?
  • ちょうど、そこに帰ってきたお岩とお袖。
  • 2人の死体を見て悲しむ姉妹に、
  • 伊右衛門と直助は、
  • 2人は辻斬りにあったと嘘をついたんだ。
  • 辻斬りってなに?
  • 通り魔殺人だよ。
  • そんな偶然に通り魔が通るもん?
  • 江戸時代は、侍が刀の切れ味を試すために、
  • 通りがかった人を殺す事があったんだよ。
  • うわ、怖っ。
  • そして、お岩はまた伊右衛門の元に戻り。
  • お袖はストーカー男の直助と、一緒に暮らすようになった。
  • ひどい展開や。
  • まもなく、お岩は伊右衛門の子どもを産むんだけど。
  • なかなか体調が戻らずに、寝てばかりいるようになるんだ。
  • だんだんお岩が鬱陶しくなってきた…、
  • そんな伊右衛門に一目ぼれする女が現われたんだ。
  • だれ?
  • 家臣(かしん)の孫、お梅
  • ねえ、伊右衛門ってモテる?
  • イケメンらしーよ。
  • 家臣は伊右衛門をお岩と別れさせて、
  • お梅と結婚させたかったらしい。
  • だから、顔が崩れる薬を伊右衛門に渡して、
  • それをお岩に飲ませるように言ったんだ。
  • お岩は、伊右衛門にもらった薬を飲み続ける。
  • なんで顔が崩れる薬なんか?
  • お岩の顔が崩れれば、伊右衛門が別れると思ったんだよ。
  • お梅と結婚したら出世させてやると家臣に言われて、
  • お岩が邪魔になってくる伊右衛門。
  • 家臣って偉い人?
  • 身分が高い人やな。
  • 伊右衛門は按摩(あんま)の男にお岩を誘惑させて、
  • 不義密通させようと目論む。
  • なんだ?不義密通(ふぎみっつう)って?
  • お岩に浮気させようとしたんやろ。
  • 按摩の男がお岩に近付くと…
  • お岩の顔がひどく崩れているのを見たんだ。
  • 怖くなった按摩の男は、全部バラしちゃった。
  • 話を聞いて、悶え苦しんだお岩は、
  • 間違って刀が首に刺さって死んじゃうんだ。
  • 按摩の男が殺したんじゃないんだ…。
  • お岩が死んで身軽になった伊右衛門は、
  • お梅と結婚して出世。
  • 伊右衛門ムカつく。
  • 姉が死んだ事を知らされたお袖は、
  • ストーカー男の直助に仇討ちを約束してもらって、
  • 体を許してしまうんだ。
  • 気持ち悪くなってきた。
  • そこに、生きてた夫の与茂七(よもしち)が帰ってきて…、
  • お袖は夫が生きてた事を知ると、辛くなって、
  • もつれあう与茂七と直助の刀にわざと刺さって、
  • 自殺しちゃうの。
  • 悲劇に悲劇が重なってく感じやな…。
  • 死に際に、お袖は生き別れた兄がいる事を告白するんだけど、
  • その兄とはストーカー男の直助だったんだ。
  • 直助、実の妹と寝てしまったんか。
  • 直助はそれを知って自殺。
  • 登場人物が慌てて死に始めたぞ。
  • 伊右衛門のほうはどうなった?
  • お岩の幽霊が、しつこく伊右衛門の元に現われるもんだから、
  • 何もかもがお岩と、父の左門の幽霊に見えて、刀を振り回してさ。
  • 間違えてお梅と家臣を殺してしまい、逃げだすんだけど…、
  • お岩の幽霊とネズミの大群に追い詰められて、
  • 気が狂ってしまうんだ。
  • なんでネズミ?
  • 江戸時代当時、ネズミが異常発生してたんじゃない?
  • 最後は、仇討ちに現われた与茂七に殺されるの。
  • で、話は終わり?
  • とりあえず悪人はみんな死んだよ。
  • てか、与茂七以外みんな死んどるがな。
  • この神社はお岩さんとどんな関係があるの?
  • お岩さんの呪いを鎮めるための所?
  • ちがうよ。
  • この続きが気になるでしょ?
  • 仕事はどうすんの?
  • あー、忘れてた。