第1話 人間関係の深入りは苦手
新宿某所、池田部長から依頼内容を聞く小机。
  • 黒沢玲菜(くろさわれいな)。
  • 依頼人は、24才の若い女性で。
  • ストーカーに合っていると主張してる。
  • これが依頼人の写真。
  • 若いですね。
  • そりゃ、若いよ?
  • 年のわりに幼く見えるって意味です。
  • 高校生みたい。
  • しばらく、張り込んでみたが、
  • どうやら、誰かが付きまとっている様子はない。
  • 被害妄想ですか?
  • 本人としては、
  • 色んな可能性を探ってほしいそうだ。
  • 可能性ってどんな?
  • まあ、あれだ。
  • 幽霊とかかな?
  • 霊媒師にでも見てもらいます?
  • それなんだが・・
  • 厄介な奴が絡んでそうなんだ。
  • 宗教がらみですか?
  • もうちょっと探りを入れようとしたら・・
  • 依頼人が、話が通じる人間を連れて来いと言い出した。
  • そこで、小机の出番だ。
  • なんでわたし?
  • とか真壁が、この線のこっち側だとすると。
  • 黒沢玲菜とか君は、そっち側だろ?
  • どういう意味ですか?
  • まあ、探偵ってのは・・
  • 今じゃ何でも屋のイメージだ。
  • 追加料金さえ払ってもらえれば、
  • こっちもどこまでも付き合うが・・
  • 24才によくそんな余裕がありますね。
  • 親が金持ちなんだろう。
  • 適当にあしらってもいいから。
  • とりあえず、会ってみてくれないかな?
  • わかりました。
  • 資料はこれでだいたい揃ってるから。
  • それと・・
  • 頼んでおいて、こんな事言うのもなんだが。
  • この案件、深入りしないほうが良い気配もする。
  • 会うのは黒沢玲菜まで。
  • 余計な奴が出てくる前に、手を引け。
  • わたし人間関係の深入りは苦手ですから。
  • 知ってるよ。
  • それじゃ、よろしく。
  • 黒沢玲菜か。
  • 大泉学園でひとり暮らしね。
  • とりあえず、事務所戻ろう。